警視庁の統計データによると、全国ではなんと1日約3分に1件もの侵入窃盗事件が発生しています。
「まさか私の家に限って…」「うちは大丈夫」と安心していませんか?今や「自分の安全は自分で守る時代」。誰もが泥棒の被害に遭う可能性がある今、「これで完璧」という防犯対策はありません。では、どのような防犯対策が適切なのでしょうか。
- ここでは、平成20年の全国の侵入窃盗件数を場所別に紹介します。このグラフからわかる通り、なんと窃盗事件の60%以上が住宅で発生している事が分かります。ちなみに住宅の内訳は、一戸建が59,183件(62%)、マンションなどの共同住宅が35,365件(38%)と、どちらも多い割合である事が分かります。
- 最も狙われやすいのは現金。警察庁の統計データによりますと、被害品目のうち61%以上が現金です。その次に多いのが、預金通帳、宝石、家電製品(パソコン含)がそれぞれ約10%づつとなっています。いずれも一般家庭にあるものばかり。泥棒も侵入したからには何かしら盗っていくと考えた方がよさそうです。

- 平成20年の全国窃盗被害程度別認知件数を見てみましょう。ここでわかるのは、実際に被害にった金額別で見ると、10万円未満の被害が、全体の67.9%であるという事!「うちは盗めるものなんて何もないから大丈夫」は通用しません。実は泥棒は、お金持ちの家を狙っているのではなく、「間違いなく侵入できる家」を狙っているのです。

- 警察庁データによると、一戸建住宅、共同住宅共に多いのは、ガラス破りと無締りです。ガラス破りで一番多いのは、窓。無締りで一番狙われているのが、表出入口と窓です。また、マンションは、合鍵による侵入が多いのが特徴です。ちなみに、その他で多いのは、ピッキング・サムターン・合鍵以外の施錠開け、ドア錠破り、戸外しなどです。窓ガラスは圧倒的に侵入しやすく、無締りは「ちょっとの時間なら大丈夫」と油断しないことが大切です。

- 侵入窃盗は、もはや他人事ではありません。「もしかしたら自分も…」と考える事が重要です。そして、ポイントをしっかりおさえる事で、多くの侵入窃盗は未然に防ぐことができるのです。一度自分のライフスタイルに重ね合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。